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談話室
白内障前史
著者: 山賀勇
所属機関:
ページ範囲:P.409 - P.410
文献購入ページに移動 白内障に關する最初の信ずべき文献はギリシヤ時代の後期に屬し,ローマのCelsus (紀元前25—紀元後50)の大百科全書中に收められたものであつて,その中に當時の本症の病理と治療法の記載がある。而してギリシヤ前期のヒポクラテスの記載中にも,白内障の題目は全く見當らない。
然るに,紀元前2250年代に出來たバビロンの,ハムラビ法典には,眼手術に對する罰則が發見され「刀で内障眼を手術し眼を傷けた時はその手を切る」というのがあるとのことで,これは恐らく白内障手術に關するものであろうと言われる。
然るに,紀元前2250年代に出來たバビロンの,ハムラビ法典には,眼手術に對する罰則が發見され「刀で内障眼を手術し眼を傷けた時はその手を切る」というのがあるとのことで,これは恐らく白内障手術に關するものであろうと言われる。
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