icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科5巻7号

1951年07月発行

文献概要

外文抄録

神經眼科學(年鑑)

著者: 金田招重1

所属機関: 1熊大眼科

ページ範囲:P.471 - P.473

文献購入ページに移動
C.Wilbur Ruchker(Arch.Ophth. 44: 733-743, 1950)
 Leinfelder(Misconception in Neuro-Ophthalm-ology, Wiseonsin M.J.49: 297-298, 1950.)によると視神經乳頭の浮腫が頭蓋内壓亢進の重要な症状であることに昔も今もかわりはない。しかし25年前の統計によると腦腫瘍患者の80%が鬱血乳頭を認めることになつているが,腦腫傷の早期診斷が進歩した今日では40-50%が鬱血乳頭を認めることになつている。彼はまた術後の鬱血乳頭の消退は緩徐であつて浮腫は2-3週持續することを注意している。浮腫消退の速度は人によつてまちまちであるが,亞急性型のものでは10日につき約1Dの割合に消退し,急性型ではこれよりはやく慢性型ではこれより遲い。彼はまた視神經乳頭が蒼白だからといつて直ちに萎縮とはいえず,視神經萎縮の診斷には必ず視野の状態を參考にしなければならぬと説いている。
 Chamlin (Minimal defects in visual field studiles,Arch. Aphth.42:126-139,1949.)は腦損傷では普通のものより小さい視標で視野を檢査すべきだといつている。彼は2mの距離で1mmの視標を使い視野を檢査している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?