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臨床實驗
最近10年間に於ける角膜實質炎の統計的觀察
著者: 片岡省策1 木村正1
所属機関: 1大阪鐵道病院眼科
ページ範囲:P.503 - P.505
文献購入ページに移動緒言
昭和15年1月より昭和24年12月に至る10年間に,大阪鐵道病院を訪れた角膜實質炎患者を統計的に觀察した。時恰も今次大戰による動亂時代を經過し,途に悲慘な敗戰の苦杯を嘗め,全く虚脱の状態に陷つた時期である。而してその90%以上が,先天梅毒に起因すると云われている角膜實質炎が,如何なる樣相に於てかゝる時代の消長に對所して來たであろうか。かゝる觀點より,この種疾患の統計的觀察を實施する事は興味ある事と思う。
昭和15年1月より昭和24年12月に至る10年間に,大阪鐵道病院を訪れた角膜實質炎患者を統計的に觀察した。時恰も今次大戰による動亂時代を經過し,途に悲慘な敗戰の苦杯を嘗め,全く虚脱の状態に陷つた時期である。而してその90%以上が,先天梅毒に起因すると云われている角膜實質炎が,如何なる樣相に於てかゝる時代の消長に對所して來たであろうか。かゝる觀點より,この種疾患の統計的觀察を實施する事は興味ある事と思う。
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