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臨床實驗
間歇性内斜視の精神分析學的考察
著者: 岩田秀三
所属機関:
ページ範囲:P.506 - P.506
文献購入ページに移動精神分析學において同一視及び攝取の心的機制といわれるものがあるが,次に丸井教授の著書より引用してこれを説明してみることにしよう。同一視とは野蠻人及び兒童は,彼等自己を對象とし客觀的に見て,これを彼等の色々の經驗より區別する事が出來ない。即ち彼等は自己に屬する事と他人或は環境の他の状況に屬するものを區別し抽象する事が出來ないのである。例えば兒童は遊戯に於て,彼等及び彼等の所持する人形を色々の人々と同一視し,後になつて若い男女は,彼等の好愛する教師と自己を同一視し,この先生の聲,態度,手眞似,服装迄も模倣する事は珍らしくないと言うが如き場合である。
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