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白内障剔出手術の歴史(その2)
著者: 山賀勇
所属機関:
ページ範囲:P.532 - P.534
文献購入ページに移動 1745年,ジャック・ダビエルによつて開かれた白内障剔手術は,その後大いに他の外科,眼科醫を刺戟し,種々の改良が加えられて今日の手術の基礎をなすに至つた。常時は未だ患者を椅子にかけさせ,術者はこれに相對して手術を行い,又角膜の切開は下方に先ず鎗状刀を用い次でこれを角膜全周の3分の2程も擴大する方法がとられていたのである。當時の状景は,マルセイユ市美術館に藏せられるダビエル白内障手術の圖に見られる通りである。
先ず白内障刀については,殆ど無數の諸氏考案のものが作られ,角膜切開を1回ですませようと努めた。その中1792年ウィーンのBeerの用いた内障刀は,今日我々が別の目的にではあるが愛用する所のものとなつた。
先ず白内障刀については,殆ど無數の諸氏考案のものが作られ,角膜切開を1回ですませようと努めた。その中1792年ウィーンのBeerの用いた内障刀は,今日我々が別の目的にではあるが愛用する所のものとなつた。
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