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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻1号

1996年01月発行

臨床報告

全層角膜移植後のシクロスポリン点眼による拒絶反応抑制効果

著者: 丸尾敏之1 山上聡1 水流忠彦2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部附属病院角膜移植部

ページ範囲:P.41 - P.44

文献概要

 全層角膜移植術後におけるシクロスポリン点眼の拒絶反応抑制効果について検討した。
 全層角膜移植術を行い,術後に2%シクロスポリン点眼を行った42例42眼を対象とし,手術方法,投薬および水疱性角膜症,再移植,高度血管侵入など拒絶反応発生危険因子を一致させ,シクロスポリン点眼を行っていない50例50眼を対照として比較し,拒絶反応発生時を死亡とするKaplan-Meier法による生命表から求めた。
 その結果,術後20か月目における生存率は,シクロスポリン点眼群で有意に高く,2%シクロスポリン点眼は拒絶反応発生予防に有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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