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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻1号

1996年01月発行

文献概要

臨床報告

強度近視白内障に対する眼内レンズ挿入の屈折矯正手術としての意義

著者: 宮本和久1 恵美和幸1 川村俊彦1 塩谷易之1 五味文1

所属機関: 1大阪労災病院眼科

ページ範囲:P.45 - P.48

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 強度近視眼への眼内レンズ挿入は,白内障の治療とともに屈折矯正手術としても大きな意義を持つ。術前屈折値-10D以上の強度近視白内障患者20例40眼に対し,術後屈折度数を軽度近視に設定した眼内レンズ挿入を行い,屈折矯正効果,視力,眼鏡装用状況,合併症につき検討した。術後の屈折値は平均-1.21±0.79Dであり,13例で眼鏡なしでの日常生活が可能となった。術中に術嚢破損を1眼,術後に後発白内障を4眼に生じたが,重篤な合併症はなかった。強度近視眼への眼内レンズ挿入は,安定性と予測性の高い屈折矯正方法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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