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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻1号

1996年01月発行

臨床報告

漿液性網膜色素上皮剥離を伴った中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィの1例

著者: 岡田克樹12 石橋康久1 宮永嘉隆1 吉澤徹2 大谷節子2

所属機関: 1東京女子医大第二病院眼科 2大谷眼科医院

ページ範囲:P.85 - P.89

文献概要

 家族歴のない両眼中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィと考えられる42歳女性に,右眼視力低下と右視野の暗点拡大が生じた。右視力は矯正0.03まで低下し,中心暗点が拡大した。右眼地図状病変の周囲にある点状病巣部に,非常に薄い漿液性網膜剥離を生じていた。螢光眼底で,同部位の螢光漏出が,以前に比較し増悪していた。これは,同部位での網膜色素上皮—脈絡膜毛細管板レベルの柵破綻と考えられた。この部位への網膜光凝固により,視力は0.5に回復し,視野欠損も左眼と同程度に回復した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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