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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻10号

1996年10月発行

文献概要

臨床報告

病態の異なる眼虚血症候群の2例

著者: 高須逸平1 松尾俊彦1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1693 - P.1697

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 眼虚血症候群の2例を経験した。症例1は65歳男性で左眼の突然の視力低下を覚え受診したところ,左眼網膜周辺部の無血管野および新生血管緑内障を認めた。頸動脈造影の結果,内頸動脈の90%にわたる狭窄があり,種々の治療にもかかわらず失明した。症例2は71歳女性で左眼霧視を主訴に受診し,静脈うっ滞網膜症を認めた。眼動脈起始部付近の狭窄と考えられたが,視力は0.3で以後の病態に変化はなかった。眼虚血症状をみた時は全身検査を含めて適切な検査を行い,病態を正確に判断し,新生血管緑内障といった重篤な合併症を生じないように早期治療の必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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