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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻10号

1996年10月発行

文献概要

臨床報告

幼児期に広汎な網膜分離を起こした先天網膜分離症の1例

著者: 山口尚美1 浅川学1 新保里枝1 仁科幸子1 東範行1 出田秀尚2

所属機関: 1国立小児病院眼科 2出田眼科病院

ページ範囲:P.1699 - P.1702

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 眼位異常を契機として,生後13か月の男児の両眼に硝子体出血が発見された。生後22か月に当科を受診し,両眼の硝子体出血に対する全身麻酔下での検査時に,車軸状黄斑分離,周辺の網膜分離,網膜内層の円孔,乳頭から黄斑を越える網膜ひだの形成がみられた。先天網膜分離症は,先天網膜ひだを形成する原因疾患の一つとして念頭におくべきであり,網膜ひだを伴う裂孔原性網膜剥離の検索で留意されるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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