icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻10号

1996年10月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック・94

涙小管閉塞の分類と術式選択

著者: 矢部比呂夫1

所属機関: 1東邦大学医学部第2眼科学

ページ範囲:P.1716 - P.1717

文献購入ページに移動
涙小管閉塞を程度分類する意義
 本稿で扱う陳旧性の涙小管閉塞をきたす原因は外傷が最も多く,次いで炎症性,突発性,腫瘍,先天異常などがあり,その閉塞範囲も症例により大きく異なる。涙点閉塞や涙小管閉塞の範囲が狭い場合は前号で述べた涙点形成術や健常な涙小管を利用する涙小管再建術を行うが,広範な涙小管閉塞の場合は涙液が貯留する結膜嚢から新たな涙道を造設する結膜涙嚢鼻腔吻合術を行う。したがって涙小管閉塞の症例に対しては慎重に閉塞の程度を検討し,これに従って術式を選択する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?