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臨床報告
白内障術後濾過胞の自己血液注射による治療
著者: 本田恭子1
所属機関: 1大阪第二警察病院眼科
ページ範囲:P.1739 - P.1742
文献購入ページに移動 慢性関節リウマチのため免疫抑制薬を内服している74歳女性の白内障に対して,計画的嚢外法により眼内レンズを挿入し,順調に経過していた。術後3週目に術眼を自身の手で擦り,強角膜切開創が一部開口した。保存的治療で順調に経過していたが,術後9か月目に強角膜切開部に濾過胞が生じた。濾過胞は拡大し,感染の危険が危惧された。濾過胞を縮小させる目的で濾過胞内に自己血液を0.6ml注射した。濾過胞は瘢痕化し,3か月後には消失した。本法は強角膜創の再縫合を行う前に試みられる価値があると考えられる。
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