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超音波カラードプラ法による眼循環の測定
著者: 宇治幸隆1
所属機関: 1三重大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.21 - P.23
文献購入ページに移動しかし正確に眼循環,乳頭微小循環を計測する研究はまだ発展の途中といわざるを得ない。それは人の緑内障のような適当なモデルがないということ,再現性のある適切な非侵襲的方法がないということによる。しかしようやく最近,眼底血管の血流速度を計測するレーザードプラー法,レーザースペックル法,SLOによる眼底血管の直接計測などが開発され,かなりの精度で血流速度を測定することができるようになってきた。一方,超音波の医療への応用が開始されて久しいが,特にこの数年の超音波画像診断装置のめざましい技術革新によって,カラードプラ法を用いて眼球に流入する血管の眼窩内での血流動態を測定することができるようになり,緑内障研究に一石を投じつつあると思われるので,この方法について紹介したいと思う。
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