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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻11号

1996年10月発行

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トピックス

シヌソトミー併用トラベクロトミー

著者: 溝口尚則1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.85 - P.87

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 トラベクロトミー単独では,眼圧を20mmHg以下にコントロールすることはできても,10mmHg台前半にコントロールする頻度は低い1)。緑内障性視神経萎縮が進行した症例では,その目標眼圧は10mmHg台前半が理想と考えられ,トラベクロトミー単独ではその目標眼圧を達成し難い。マイトマイシンCを用いたトラベクレクトミーの有効性が広く認められ,その安全性も向上し,術後併発症の頻度も少なくなったが,術後視機能に影響を及ぼす重篤な併発症の危険性があり,まだ十分ではない。緑内障性視神経障害の進行程度に応じた術後目標眼圧を設定し,より適切な術式を選択することが必要になってきている。
 本稿では,眼圧を10mmHg台前半にコントロールすることが可能であり,しかも重篤な術後併発症の少ないシヌソトミー併用トラベクロトミーについて解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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