文献詳細
コラム
文献概要
緑内障手術は眼圧下降機序から瞳孔ブロック解消,房水流出改善,産生抑制の3つに分類され,レーザーはそのいずれの分野でも利用されている。しかしレーザーの特性が十分に生かされているといえる術式は虹彩切開術と毛様体光凝固術であり,房水流出促進を目的としたレーザー療法は未だ従来の術式に及ぶべくもない。ここではレーザーの特性からみたレーザー濾過手術への期待を述べる。
レーザー虹彩切開術は角膜,前房の透光性とレーザーのエネルギー集光性を利用した術式で,アルゴンでは虹彩色素の吸光性を生かした熱凝固が,Q-switched Nd-YAGではナノ(10−12)秒単位でのエネルギー集光によるプラズマ形成が利用され,各レーザーの特長が十分に生かされている。経結膜毛様体光凝固でもレーザーの波長特性が生かされ,強膜をよく透過する一方で毛様体によく吸収されるNd-YAG,あるいは半導体レーザーが利用されている。
レーザー虹彩切開術は角膜,前房の透光性とレーザーのエネルギー集光性を利用した術式で,アルゴンでは虹彩色素の吸光性を生かした熱凝固が,Q-switched Nd-YAGではナノ(10−12)秒単位でのエネルギー集光によるプラズマ形成が利用され,各レーザーの特長が十分に生かされている。経結膜毛様体光凝固でもレーザーの波長特性が生かされ,強膜をよく透過する一方で毛様体によく吸収されるNd-YAG,あるいは半導体レーザーが利用されている。
掲載誌情報