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特集 緑内障Today Ⅴ 緑内障手術をめぐるControversy
原発開放隅角緑内障(早期〜中期)・2
著者: 山上淳吉1
所属機関: 1JR東京総合病院眼科
ページ範囲:P.125 - P.128
文献購入ページに移動はじめに
原発開放隅角緑内障(POAG)の治療として眼圧下降が第一選択であることに異論はなく1),通常はまず薬物治療が行われるが,薬物治療による眼圧コントロールが不十分と考えられた場合,手術療法が選択される。主な手術術式としては,レーザー治療(argon laser trabeculoplasty:ALT),線維柱帯切開術,線維柱帯切除術があげられるが,POAGでは特にその早期から中期の治療が予後を左右するといっても過言ではなく,術式の選択においては,眼圧値のみではなく,眼底・視野所見などを参考に総合的な判断が要求される。ここでは,早期から中期のPOAGに対する治療法として,手術療法の適応と術式の選択について考えてみたい。
原発開放隅角緑内障(POAG)の治療として眼圧下降が第一選択であることに異論はなく1),通常はまず薬物治療が行われるが,薬物治療による眼圧コントロールが不十分と考えられた場合,手術療法が選択される。主な手術術式としては,レーザー治療(argon laser trabeculoplasty:ALT),線維柱帯切開術,線維柱帯切除術があげられるが,POAGでは特にその早期から中期の治療が予後を左右するといっても過言ではなく,術式の選択においては,眼圧値のみではなく,眼底・視野所見などを参考に総合的な判断が要求される。ここでは,早期から中期のPOAGに対する治療法として,手術療法の適応と術式の選択について考えてみたい。
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