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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 緑内障Today Ⅴ 緑内障手術をめぐるControversy

血管新生緑内障—Pars Plana濾過手術

著者: 向野利寛1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院眼科

ページ範囲:P.177 - P.181

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はじめに
 血管新生緑内障を合併した増殖糖尿病網膜症や網膜中心静脈閉塞症などで,すでに隅角が閉塞している場合は光凝固や硝子体手術で虹彩ルベオーシスが消退しても眼圧は下降しない。そのため,同時に眼圧を下げる処置が必要となる。しかし,虹彩ルベオーシスが強い段階で線維柱帯切除術などを行っても,術後の前房出血やフィブリン析出のために手術が不成功に終わる可能性があり,虹彩に侵襲を加えない別な房水流出路を作成する必要がある。
 Pars plana濾過手術は虹彩や隅角に侵襲を加えない手術法であり,Machemerら1)の始めた方法がある。いわゆる臼井法2)も毛様体への手術であり,この場合,術前後のトノグラフィーでC値の改善がみられ,この方法も一種の濾過手術と判断できる。そうすると現在われわれが使えるparsplana濾過手術は2種類となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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