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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 緑内障Today Ⅴ 緑内障手術をめぐるControversy

続発緑内障(偽落屑症候群)・1

著者: 小関信之1

所属機関: 1東京都老人医療センター眼科

ページ範囲:P.185 - P.187

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はじめに
 偽落屑症候群(pseudoexfoliation syndrome)による緑内障(以下,PE glaucoma)は,嚢性緑内障(capsular glaucoma)とも言われ,瞳孔縁,水晶体前面,チン小帯および隅角における偽落屑物質(pseudoexfoliative material)の存在を特徴とする続発開放隅角緑内障の一病型である。
 PE glaucomaに対する治療は,原発開放隅角緑内障と同様に眼圧下降を目的とするが,本症は高齢者に多い1)ため,薬物の副作用およびコンプライアンスの問題から薬物療法を十分に行えないことがある。一方で,本症においてはargon Iasertrabeculoplasty (以下ALT)が,他の病型と比較してより有効であること2)が報告されている。本稿ではPE glaucomaを治療する際の薬物療法の問題点と手術療法の適応について考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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