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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

臨床報告

網膜中心静脈閉塞症の40歳未満例

著者: 田中雅子1 小川憲治2 張野正誉3 西川憲清4

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室 2市立豊中病院眼科 3淀川キリスト教病院眼科 4大阪警察病院眼科

ページ範囲:P.1782 - P.1786

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 6か月以上経過観察できた発症時40歳未満(11〜39歳:平均29.1歳)の網膜中心静脈閉塞症20例21眼(男性12例,女性8例)について検討した。全身合併症を有するものは10例であった。虚血型は3眼で,全例に汎網膜光凝固を施行したがすべて終診時矯正視力0.1以下となった。非虚血型では18眼中13眼(72%)で終診時矯正視力0.9以上となったが,30歳以上の全身合併症を有する症例で終診時矯正視力0.9以上は4眼中1眼(25%)であった。若年発症の網膜中心静脈閉塞症は,従来考えられていたように視力予後は必ずしも良好ではなく,虚血型の場合や,30歳以上の非虚血型で全身合併症を有する症例では予後不良のことがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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