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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

臨床報告

一過性黒内障を繰り返した抗リン脂質抗体症候群の2例

著者: 大野尚登14 村田恭啓14 木村和美2 橋本洋一郎3 根木昭4

所属機関: 1熊本市立熊本市民病院眼科 2熊本市立熊本市民病院脳卒中診療科 3熊本市立熊本市民病院神経内科 4熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1795 - P.1797

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 一過性黒内障を繰り返した抗リン脂質抗体症候群の2例を経験した。症例1は全身性エリテマトーデスの患者で,他の神経症候なく,血管系にも病変はみられなかった。症例2は,一過性脳虚血発作の既往があり,経食道心エコーで心房中隔瘤がみられた。症例1はIupus anticoagulant陽性で,症例2は抗カルジオリピン抗体陽性だった。2症例の眼症状の発症に抗リン脂質抗体の関与が考えられた。一過性黒内障では,血管病変の検査に加えて抗リン脂質抗体も含めた凝固系の検査が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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