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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

臨床報告

白内障合併緑内障眼における白内障術前視野と術後視力

著者: 若林貴和1 新家真2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部付属病院分院眼科

ページ範囲:P.1799 - P.1802

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 緑内障患者における白内障術後視力予後を予想するため,白内障手術後矯正視力0.6以上を得た緑内障患者52例52眼について,その術前後の視野をHumphrey (ハンフリー)自動視野計30-2プログラムより得られた最中心4点の閾値測定結果を基にretorospectiveに検討した。最中心4点における術前のpattern deviation (PD)は術後の同4点におけるtotal deviation (TD)と各々有意の相関を示したが,術後視力とはいずれも相関しなかった。上記術前PDが,(1)下耳側は−10dB以上,(2)上下鼻側のうちどちらかが−10dB以上,(3)下2点の平均が−16dB以上,の3点が緑内障眼で白内障手術後視力0.6以上を得る十分条件と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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