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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病網膜症の進展と赤血球中アルドース還元酵素量との関連

著者: 井部佳江子1 小林達治1 高橋幸男1 赤木好男1 谷本剛2

所属機関: 1福井医科大学眼科学教室 2国立衛生試験所

ページ範囲:P.1827 - P.1829

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 糖尿病網膜症患者の赤血球中アルドース還元酵素(AR)量を測定し,その値と網膜症の進展との関連を検討した。対象は,単純型9例,増殖型28例の糖尿病網膜症患者37例で,1日2回(6時と14時)の赤血球中AR量を酵素免疫学的に測定した。それぞれの時間ごとのAR量については,単純型・増殖型間で有意差はみられなかった。2回目(14時)と1回目(6時)の測定値の比を変動率とすると,増殖型では単純型と比較して変動率が有意に高かったことから,ヒト赤血球中AR量には日内変動がみられ,日内変動が大きいことが網膜症進展の危険因子のひとつになるのではないかと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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