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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

臨床報告

サリン曝露後にみられた瞼球癒着

著者: 谷瑞子1 秦誠一郎1 清水敬一郎1 野田徹1 尾山直子1 中村真理子1 植村祐子1

所属機関: 1国立東京第二病院眼科,臨床研究部

ページ範囲:P.1845 - P.1848

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 1995年3月20日に東京で発生した地下鉄サリン事件の直後に,33人の被害者が当院を受診した。全員が軽症であり,全身的に異常はなかったが,17名に極度の散瞳があった。その一人である49歳男子に結膜充血が持続し,3か月後に両眼の瞼球癒着が生じた。瞼球癒着とローズベンガル染色は,鼻側結膜でより顕著であった。被曝による細胞毒性が原因となった結膜壊死がその原因であると推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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