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多局所網膜電図
著者: 清水弘一1
所属機関: 1群馬大学眼科
ページ範囲:P.1877 - P.1877
文献購入ページに移動 網膜電図(ERG)には,眼底の広い範囲からの誘発電位を総合してとらえる一般の方法と,狭い特定の部位からの電位を測定する方法とがある。一度に103個の部位から得られた局所ERGを視野と似た形で表現する新しい方法が,多局所網膜電図である。発想はアメリカだが,装置は日本で開発され,VERISという名称で呼ばれている。
ここに掲げたのは,発症から6か月を経過した網膜動脈分枝閉塞症の左眼で,横50°,縦40°の範囲からの局所ERGを総合したもの。それぞれの六角柱の高さは,その部位のERGの振幅に相当する。山の中央は中心窩に対応し,手前の凹んだ「谷」が動脈枝の閉塞した範囲を示している。谷の左の端がマリオット盲斑である。
ここに掲げたのは,発症から6か月を経過した網膜動脈分枝閉塞症の左眼で,横50°,縦40°の範囲からの局所ERGを総合したもの。それぞれの六角柱の高さは,その部位のERGの振幅に相当する。山の中央は中心窩に対応し,手前の凹んだ「谷」が動脈枝の閉塞した範囲を示している。谷の左の端がマリオット盲斑である。
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