文献詳細
文献概要
連載 眼の組織・病理アトラス・122
真菌性角膜炎
著者: 猪俣孟1
所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1878 - P.1879
文献購入ページに移動臨床像は,角膜の中央付近に白濁した円形の潰瘍を形成して徐々に拡大し,混濁は角膜全体に及ぶ(図1)。潰瘍の辺縁は羽毛状になり,主病変の周囲に数個の小さな衛星病巣satellite lesionsすなわち輪膿瘍ring abscessや免疫輪を形成する。潰瘍部の角膜後面にはフィブリン様の沈着物が付着し,前房蓄膿がみられる。
掲載誌情報