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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻13号

1996年12月発行

文献概要

臨床報告

エキシマレーザーによる近視矯正手術後の細菌性角膜炎

著者: 石井清1 小島孚允1 水流忠彦2

所属機関: 1大宮赤十字病院眼科 2東京大学医学部附属病院角膜移植部

ページ範囲:P.1886 - P.1889

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 32歳男性がエキシマレーザーによる近視矯正手術を一眼に受け,術直後から治療用ソフトコンタクトレンズを装着していた。術後5日目に手術眼に違和感が生じて当科を受診した。矯正視力は1.2であり,角膜の鼻側上部に,角膜実質に炎症性細胞浸潤を伴う角膜炎がみられた。細菌性角膜炎としてただちに抗生物質の点眼と内服を開始した。2週間後に角膜炎は改善し,軽度の角膜白斑が残ったが,視力は良好であった。初診時に行った結膜分泌物とコンタクトレンズの培養検査で,後者からcoagulase—negativeのブドウ球菌が検出された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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