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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻13号

1996年12月発行

文献概要

臨床報告

アデノウイルス4型結膜炎の臨床像

著者: 金井光1 青木功喜2 谷口奈津子2 若林亜希子2 伊藤典彦3 大野重昭3

所属機関: 1横浜南共済病院眼科 2青木眼科 3横浜市立大医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1897 - P.1902

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 アデノウイルス4型(Ad4)結膜炎45例(男性16例,女性29例)の臨床像を検討した。平均年齢は37.4±15.6歳であった。臨床所見の出現頻度は,自覚症状として結膜充血,流涙,眼脂が各100%,他覚所見として結膜濾胞100%,瞼結膜小出血60%,乳頭増殖98%,角膜炎38%,偽膜形成0%であった。また耳前リンパ節症は38%,その他の眼外症状は62%,家族内感染は27%にみられた。これらをAd3,Ad8と比較するとAd4結膜炎患者の平均年齢はAd3より高かった。臨床所見は角膜炎,偽膜形成が少なく,眼外症状が多い点がAd3と共通していたが,結膜炎の程度はAd3とAd8の中間であった。そしてAd4は咽頭結膜熱から流行性角結膜炎といった幅広い臨床像を呈した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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