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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻13号

1996年12月発行

文献概要

臨床報告

先天緑内障を合併したPierre-Robin症候群の1例

著者: 林瑞恵1 松尾俊彦1 馬場哲也1 松尾信彦1 松尾智江2 中後忠男2

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室 2岡山大学歯学部歯科矯正学教室

ページ範囲:P.1949 - P.1953

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 13歳の女児が出生当時からの両眼の先天緑内障のため受診した。曾祖父母はいとこ婚であり,曽祖母の姉は少女期から両眼失明していた。眼科的には,先天緑内障,角膜混濁,網膜剥離,高度近視,水平眼振があった。全身的には小下顎,高口蓋,不正咬合,漏斗胸があり,いずれも成長に伴って顕著化してきた。2度の線維柱帯切除術で両眼の眼圧は正常化した。出生時に眼病変が多発しているときには,全身奇形の表現である可能性があり,診断確定には長期にわたる経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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