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臨床報告
文献概要
遺伝子解析で診断できた眼窩原発悪性リンパ腫の49歳男性を経験した。左上眼瞼腫脹を主訴に来院した。臨床症状,画像検査,病理学的検査で悪性リンパ腫が疑われたが確定診断に至らず,サザンブロッティング法を用いた遺伝子学的検索を施行した。正常健常人対照DNAでは認められない再構成バンドが確認でき,B細胞性悪性リンパ腫と診断された。リンパ系の腫瘍性増殖である悪性リンパ腫は,反応性増殖による病変との鑑別に苦慮することがあり,遺伝子解析を用いた診断法の有用性を報告した。
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