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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻2号

1996年02月発行

文献概要

臨床報告

Galactosialidosis成人兄弟の長期経過

著者: 木内貴博1 関根康夫1 臼杵祥江1 本村幸子2 木村淑子2 小泉智三2 久原真3 庄司進一4

所属機関: 1筑波大学附属病院眼科 2筑波大学臨床医学系眼科 3筑波大学附属病院神経内科 4筑波大学臨床医学系神経内科

ページ範囲:P.173 - P.177

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 Galactosialidosisは,cherry-red spotと角膜混濁を同時に伴う代謝疾患として最近注目を集めているが,その長期観察報告例はほとんどない。今回酵素学的に本疾患と診断された同胞例について,約10年間の長期観察が可能であった。症例は34歳(症例1)と30歳(症例2)の男性で,全身的な理学的所見や検査所見にほとんど進行はなかった。眼科的にはいずれもcherry-red spotと角膜混濁があり,視力は症例1では変化なく,症例2では2段階の低下を認めるにすぎなかった。本症例の眼科的異常は緩やかな進行を示していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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