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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

狭隅角眼におけるレーザー虹彩切開術後の中央前房深度,隅角角度の変化および眼軸長との相関

著者: 王英泰1 上野聡樹1 高橋邦昌1 風間成泰1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院眼科

ページ範囲:P.253 - P.256

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 狭隅角眼44例72眼に対しレーザー虹彩切開術を行い,術前,術直後,1週間後,1か月後における隅角角度と中央前房深度の変化を前眼部画像解析装置で比較検討し,眼軸長との相関も検討した。術前と比較すると隅角角度,中央前房深度ともに,術直後より有意に増加した。術後は隅角角度に関しては有意な経時変化がなく,中央前房深度に関しては経時的にやや減少していく傾向があった。症例の多くは短眼軸長眼であったが,眼軸長との関連では,中央前房深度増加率,4方向の隅角角度の和が眼軸長と相関した。短眼軸長眼では水晶体後面と前部硝子体膜との間の空間容積が相対的に狭いと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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