icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

緑内障眼における視野障害と網膜神経線維層厚

著者: 白柏基宏1 阿部春樹1 沢口昭一1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.269 - P.272

文献購入ページに移動
 緑内障27例54眼に対してスキャニングレーザーポラリメーター(Nerve Fiber Analyzer)により視神経乳頭周囲の網膜神経線維層(NFL)の厚さの測定とHumphrey Field Analyzer (中心30-2プログラム)によりmean deviation (MD)値の測定を行った。同一症例のMD値の左右差とNFLの厚さの左右差との間に統計学的に有意な正の相関があった(n=27, r=O.45, p<0.02)。また,各症例から1眼ずつ無作為に選択した27眼において,MD値とNFLの厚さとの間に統計学的に有意な正の相関(r=0.55,p<0.003)があった。以上から,スキャニングレーザーポラリメーターにより測定された緑内障眼のNFLの厚さは,視野障害の程度をある程度反映することが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?