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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

超音波白内障手術後6か月間の眼圧変動

著者: 鈴木亮1 黒木伸二2 藤原紀男2

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室 2藤原眼科

ページ範囲:P.277 - P.280

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 白内障手術術後の眼圧の変化は白内障手術の方法や術者の技能,緑内障の有無と関係している。1人の術者(NF)が行った通常の6mm切開超音波白内障手術のうち,術前眼圧が25 mmHg未満,van Herick 3度以上で,緑内障がなく他の眼手術の既往のない症例1,118眼を術前および術後6か月にわたって両眼で調べた。術前眼圧を5mmHg単位で分類すると,特に術前眼圧(mmHg)が20以上25未満の眼では,術後1週(19.90±9.62),1か月(15.09±4.85),3か月(13.00±3.10),6か月(13.17±4.25)と眼圧下降が顕著であった。また全群でも標準的な超音波白内障手術で眼圧は術後下降した。術後の眼圧下降は予想以上に大きく,この眼圧下降率は術前眼圧に依存していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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