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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

ベーチェット病とVogt—小柳—原田病における可溶性接着分子および可溶性細胞表面マーカーの動態

著者: 松本年弘1 内尾英一1 石岡みさき1 田中俊一2 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2横浜市立大学医学部第三内科学教室

ページ範囲:P.287 - P.291

文献概要

 ベーチェット病(BD)20例とVogt—小柳—原田病(VKH)20例の血清中の可溶性ICAM−1(sICAM−1),可溶性CD4(sCD4),可溶性CD8(sCD8)および可溶性インターロイキン2レセプター(sIL−2R)を測定し、疾患活動性を評価する指標となり得るかどうかを検討した。slCAM−1は,BDおよびVKHの急性期に,対照より有意に上昇し,BDでは寛解期に眼発作期より有意に上昇していた。sCD4とslL−2Rは,活動性BDおよびVKHの急性期に対照より有意に上昇し,疾患活動性に相関した変動もみられた。sCD8は活動性BDとVKHの急性期および回復期で対照より有意に上昇していた。可溶性マーカー相互ではsIL−2RとsCD4が,BDおよびVKHの両者で有意な相関を示した。以上からこれらの可溶性マーカーはBDおよびVKHの活動性を示す指標になり得ると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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