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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

クリスタリン網膜症の螢光眼底造影所見の経年変化

著者: 政岡則夫1 野崎桂1 岸茂1 上野脩幸1

所属機関: 1高知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.301 - P.304

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 62歳の女性で,角膜クリスタリンを伴わないクリスタリン網膜症の1例を経験した。フルオレセイン螢光眼底造影(FA)では,約6年前の写真と比較して,周辺部に向かって網膜色素上皮の変性が進行していた。また,後極では脈絡毛細管板の萎縮の範囲が拡大していた。今回は,インドシアニングリーン螢光眼底造影(IA)も同時に施行した。脈絡毛細管板の障害の少ない部では,その検出においてFAよりIAのほうが有利と考えられた。本症はゆっくり進行するため定期的経過観察が必要であり,FAとともにIAを施行することで,脈絡毛細管板の萎縮度を推測できる可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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