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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

網膜静脈分枝閉塞症の合併症に対する硝子体手術

著者: 望月弘嗣1 熊谷謙次郎1 桂弘1 野村昌弘1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.321 - P.324

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 網膜静脈分枝閉塞症に続発した硝子体出血、裂孔原性網膜剥離、牽引性網膜剥離に対して硝子体手術を施行した40例40眼の手術成績について検討した。牽引性網膜剥離は硝子体出血を長期間放置していた症例に多くみられた。術中合併症は医原性網膜裂孔のみで牽引性網膜剥離例の4眼において増殖膜処理の際に生じた。術後網膜剥離は4眼に認め,3眼は鋸状縁断裂、1眼は医原性網膜裂孔によるものであった。視力は85%の症例で改善し,最終視力0.5以上が60%と比較的良好であったが,牽引性網膜剥離例では視力不良例が多かった。以上の結果より,吸収不良の硝子体出血例では早期に硝子体手術を考慮すべきであると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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