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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

眼イヌ回虫症再燃例に併発した網膜剥離

著者: 満田久年1 玉木智子1 湖崎亮1 生野恭司1 湯浅武之助1 塚本尚哉2

所属機関: 1国立大阪病院眼科 2八尾市立病院眼科

ページ範囲:P.325 - P.328

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 保存的治療でいったん寛解し,硝子体混濁を伴って再燃したのちに,広範な増殖組織を形成して網膜剥離を併発した若年者の眼イヌ回虫症2例に対して硝子体手術を施行した。比較的急速に伸展する後極部増殖組織と,術後の周辺残存硝子体による二次的な増殖性変化がみられた。硝子体混濁を伴う若年者の眼イヌ回虫症再燃例では,より早期に硝子体手術に踏み切り,後極から周辺部の増殖組織の伸展拡大を防止する必要がある。二次的な周辺部増殖性変化を考慮して,初回手術時からより水晶体切除のうえ,周辺硝子体を可及的に処理し,幅広バックルを設置して周辺の牽引を解除することが望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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