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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

糖尿病網膜症と尿中微量アルブミン

著者: 山田利津子1 小松章1 宮崎正人1 太根節直1 水野究紀2 石井明治3 山田誠一4

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室 2聖マリアンナ医科大学第3内科学教室 3聖マリアンナ医科大学産婦人科学教室 4東京医科歯科大学医動物学教室

ページ範囲:P.345 - P.349

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 糖尿病患者の尿中微量アルブミンは腎症初期から鋭敏に検出され,網膜症病期の進行に伴って増加を示すことが知られている。今回は,糖尿病腎症と網膜症の関連を再検討する目的で酵素抗体法を用いて尿中アルブミンを測定し,免疫比濁法による結果と比較した結果,両測定法による測定結果は有意水準0.1%以下の有意な相関を示した。尿中アルブミン値はクレアチニンクリアランス値と有意な負の相関を示し,網膜症を有する患者で有意に高値を示し,網膜症病期コード値と有意な正の相関を示した。酵素抗体法による尿中アルブミン検査が腎症・網膜症の進行を知る上で,一般検査室における測定法として有用であることが考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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