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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

ぶどう膜炎の既往のあるらい患者の白内障手術

著者: 上甲覚12 宮田和典2 沼賀二郎2 藤野雄次郎2

所属機関: 1国立療養所多磨全生園眼科 2東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.355 - P.358

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 ぶどう膜炎の既往のあるらい患者の白内障18例20眼に超音波水晶体乳化吸引術(PEA)を行い,19眼に眼内レンズを挿入した。経過観察期間は6〜18か月(平均12.1か月)であった。術後全例で視力が改善し,0.5以上の症例は16眼(80%)であった。術後視力が0.5未満の4眼は術前よりみられた角膜混濁が,視力不良の主な原因であった。術後,1眼にぶどう膜炎が再燃したが,重篤な合併症はなかった。らいのぶどう膜炎に併発した白内障でも,PEAは有効な術式であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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