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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

人間ドックにおける後極部眼底写真読影の意義

著者: 東由直1 引地泰一1 坂上晃一1 吉田晃敏2

所属機関: 1札幌厚生病院眼科 2旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.375 - P.377

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 総合健康診断(人間ドック)の際に眼科検査として無散瞳後極部眼底写真撮影を行った7,268例を対象に,その意義を検討した。442例(6.1%)が異常ありと判定された。緑内障疑いが197例(2.7%),網膜出血性病変が48例(O.7%),網膜変性性病変が32例(O.4%)であった。異常ありと判定され精密検査を受けた110例のうち,61例(56%)が眼疾患を有すると診断された。緑内障疑いと判定された症例の49%が緑内障または高眼圧症と診断された。また低眼圧緑内障が原発解放隅角緑内障の約3倍であった。後極部眼底写真読影は,緑内障などの後極部眼底に変化を示す疾患のスクリーニングに有効と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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