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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

インターフェロン網膜症の発症因子

著者: 菅澤啓二1 萩原実早子1 岡見豊一1 高橋寛二1 宇山昌延1 弘田登志也2 奥野裕康2

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2関西医科大学第三内科学教室

ページ範囲:P.385 - P.389

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 インターフェロン網膜症の発生機序を明らかにするために,慢性C型肝炎の治療にα型インターフェロンを投与された26例と,老人性円板状黄斑変性の治療にβ型インターフェロンを投与された12例を比較検討した。網膜症の発症率は,α型で47%,β型で42%であり,ほぼ同率であった。血液の検査所見には,両群それぞれの発症者と非発症者との間に有意差がなかった。この結果から,網膜症の発症原因は,インターフェロン自体が網膜微小循環系に直接作用することにあると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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