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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

臨床報告

サルコイドーシスによる視神経乳頭肉芽腫にステロイド剤パルス療法を行った1例

著者: 高橋光生1 吉川浩二1 小竹聡1 笹本洋一1

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.393 - P.396

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 サルコイドーシスによる視神経乳頭肉芽腫に対して副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)のパルス療法により治療した。症例は22歳女性で,左眼の視朦感を主訴に当科を受診した。初診時の視力は両眼とも矯正1.0と良好。両眼に前部ぶどう膜炎と隅角結節,左眼には虹彩結節と視神経乳頭浮腫を認めた。眼所見よりサルコイドーシスを疑い,内科的検査を行ったところ,経気管支肺生検にてサルコイドーシスの確定診断が得られた。初診から2週間後に,左視神経乳頭上に肉芽腫様病変が出現し,徐々に増大,周囲に新生血管が発生した。ステロイドのパルス療法を行ったところ,乳頭肉芽腫は徐々に消退した。投薬は7か月で中止したが,肉芽腫の再燃はなく経過良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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