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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

3460遺伝子変異をもつレーベル視神経症の視機能回復

著者: 周正喜1 高橋広1 古川元1 秋谷忍1 緋田芳樹2 真島行彦2

所属機関: 1産業医科大学眼科学教室 2慶応義塾大学眼科学教室

ページ範囲:P.487 - P.490

文献概要

 ミトコンドリアDNA (mtDNA)の3460変異をもつレーベル視神経症の症例において,視力の自然寛解を経験し,視力回復後の視機能について評価した。症例は14歳男性,両眼の視神経炎として当院へ紹介され,レーベル視神経症を疑いmtDNAを検索し,3460変異(+)であった。発症後約1年より次第に回復し,視力が右眼1.2,左眼O.9まで回復した。しかし,視力回復後む色覚,フリッカー値には回復なくゴールドマン視野でも中心暗点を残していた。ハンフリー視野では絶対暗点のなか限局した範囲での回復があり,SLOによるスコトメトリーでも絶対暗点に囲まれたなかに中心窩を含む回復を確認できた。絶対暗点と回復した範囲で検眼鏡的な差異は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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