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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

視神経乳頭黒色細胞腫2例の長期経過

著者: 谷瑞子1 今西昶子2 植村祐子1 中村真理子1 尾山直子1 秦誠一郎1 野田徹1 清水敬一郎1

所属機関: 1国立東京第二病院眼科 2九品仏眼科

ページ範囲:P.515 - P.518

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 長期にわたる経過を観察し得た視神経乳頭黒色細胞腫の2例を報告する。症例1は62歳の男性で,右眼に発症。16年の後に腫瘍の隆起が減少した。症例2は39歳の女性で,初期には右乳頭炎と診断された。7年後に乳頭上の黒色色素が明瞭化し,9年後には色素病変は拡大し,視神経萎縮が著明となり,視力は手動弁に低下した。乳頭深部の黒色細胞腫が長い経過の間に周囲の神経線維を圧迫しながら成長し,視神経萎縮をもたらし,視機能が失われたと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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