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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Heidelberg retina tomographを用いた緑内障眼の視神経乳頭解析—乳頭パラメータと視野体積との相関

著者: 本松薫1 藤澤公彦1 久保田敏昭1 田原昭彦1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.533 - P.535

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 Heidelberg Retina Tomograph (HRT)を用いて緑内障患者30例51眼の視神経乳頭を解析した。得られた網膜高のプロフィールから,51眼を通常の緑内障性陥凹を示す乳頭群(非傾斜乳頭群)25眼と近視性傾斜乳頭群26眼に分け,それぞれの群の乳頭パラメータとゴールドマン視野(GP)の体積との相関係数を求めた。非傾斜乳頭群では,相関係数はC/Dratioで0.719,cup areaで0.718,cup volumeで0.709と比較的強い相関がみられたが,傾斜乳頭群では,すべてのパラメータで相関は弱かった。緑内障の進行度を知る上で,HRTで得られた乳頭パラメータを用いる場合は傾斜乳頭の有無を考慮する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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