icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

真菌性眼内炎に併発した裂孔原性網膜剥離の2例

著者: 若野裕子1 砂川光子1

所属機関: 1国立京都病院眼科

ページ範囲:P.555 - P.558

文献購入ページに移動
 内因性真菌性眼内炎に裂孔原性網膜剥離を併発した2症例を経験した。症例1は,胆石,胆嚢炎,十二指腸閉塞にて胆嚢摘出および十二指腸空腸吻合術後,中心静脈高カロリー輸液(IVH)を長期留置していた。症例2は,Sjögren症候群,続発性腎性尿崩症,遠位尿細管性アシドーシス,急性膵炎および急性心内膜炎にて副腎皮質ステロイド療法およびIVHの長期留置を行っていた。2例とも,抗真菌剤の全身投与と手術により網膜の復位を得た。真菌性眼内炎に併発した網膜剥離を認めた場合,牽引性のみならず裂孔原性も存在し,しかも,その手術予後は比較的良いと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら