icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

汎網膜光凝固による黄斑浮腫に対する追加黄斑凝固

著者: 春山洋1 今井雅仁2 塚原重雄2

所属機関: 1富士見高原病院眼科 2山梨医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.573 - P.576

文献購入ページに移動
 汎網膜光凝固の影響で黄斑浮腫が増悪し視力低下をきたした糖尿病網膜症症例について,追加黄斑凝固を施行した19眼と経過観察のみ行った33眼に分類し,視力経過について検討した。視力低下3か月後の視力改善は追加黄斑凝固群32%,観察群30%,12か月後はそれぞれ28%,32%であった。また,汎網膜光凝固開始前視力の12か月後の維持率は,追加黄斑凝固群33%,観察群36%であった。いずれの結果においても2群間に有意差はなく,追加黄斑凝固が必ずしも有効でないことが確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?