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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

ガンシクロビルとレーザー光凝固を併用して有効であったサイトメガロウイルス網膜炎

著者: 橋本知余美1 松浦豊明1 湯川英一1 原徳子1 原嘉昭1 西信元嗣1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.581 - P.583

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 症例は21歳男性,血友病を伴うhuman immunodeficiency virus (HIV)抗体陽性患者で,後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)発症による日和見感染のため,1994年11月左眼にサイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)網膜炎を発症した。ガンシクロビル点滴療法を行ったが,副作用の骨髄抑制が生じたため投与量を減量したところ,CMV網膜炎の悪化による硝子体出血が生じ30cm手動弁となった。その後,右眼に発症したCMV網膜炎に対してガンシクロビル点滴療法とレーザー光凝固の併用を試みた。適切な時期にレーザー光凝固を行えば硝子体出血を予防でき,有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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