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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

血液凝固第XI因子が低下した若年性網膜前出血の1例

著者: 池田俊英1 藤井清美1 田村周子1 井上新1 小川憲治2

所属機関: 1市立堺病院眼科 2市立豊中病院眼科

ページ範囲:P.589 - P.592

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 13歳男児が突然の視力低下を主訴に来院し,右眼底に黄斑部を覆う網膜前出血,網膜出血が認められた。薬剤の服用や外傷の既往はなかった。一般血液検査においても異常がなかったが,一般止血検査において部分卜ロンポプラスチン時間のみ軽度延長を認めた。さらに特殊検査である血液凝固・線溶系因子を測定したところ,血液凝固第?因子が低下しているのが判明した。突発性の若年発症の網膜前出血をみた場合,血液凝固系の精査が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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