文献詳細
特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2)
学会原著
文献概要
斜視の疑いで20か月の女児を紹介された。初診時に両眼に角膜拡大,角膜のHaab線,隅角の虹彩高位付着があり,眼圧は右24mmHg,左26mmHgであった。緑内障手術の際に両眼の水晶体偏位を発見した。身長と体重は標準で,循環器系に異常がなく,血漿と尿のアミノ酸分画は正常であった。母に水晶体偏位,高身長,細長い上下肢,くも指があった。これらの所見から,本症例をマルファン症候群と診断し,先天緑内障を合併した非定型例と考えた。
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